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サッカー場で開かれたペゼシュキアン氏の集会で同氏の演説を聴く支持者ら=2024年7月3日、テヘラン、佐藤達弥撮影
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 米国との対立が続いてきたイランに、両国の対話に前向きな姿勢をとる改革派の大統領が19年ぶりに誕生する。5日の大統領選決選投票で勝利したマスード・ペゼシュキアン氏(69)に有権者はどのような思いを託したのか。

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 「私は米欧も含め、世界全体と交流できるイランがいい。イラン人が平和を求めていることを世界に示したくて、ペゼシュキアン氏に投票しました」。5日午前、首都テヘラン中心部のモスクに設けられた投票所。8歳の息子を連れた高校教師の女性ザフラさん(38)はこう声を弾ませた。

 女性に着用が義務づけられた布「ヒジャブ」を緩めにかぶり、前髪を出している。ザフラさんは続けた。「私の学校の女子生徒たちは、政府がヒジャブ着用圧力を強めることを心配している。ヒジャブ問題も、誰に投票するかを決める要素の一つでした」。ペゼシュキアン氏は選挙戦で、警察の着用取り締まりに反対する考えを示してきた。

 テヘランの主婦ギティさん(…

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